SBI証券の株アプリの評価やレビューなどを求めている方向けに、SBI証券株アプリの機能紹介などをまとめてみました。一部機能については動画付きで紹介しています。
ネット証券各社のアプリについては、以下にてまとめています。
ネット証券各社のアプリと比較する限りは、機能が豊富な部類に入ると思います。特にこれから投資を始める初心者にとっては、機能が不十分すぎることはないと思います。
SBI証券の株取引アプリってどんな感じ?
SBI証券では元々「Hyper 株アプリ」が使われていましたが、2017年に機能とデザインを一新した「SBI証券 株アプリ」がリリースされてました。
http://www.sbigroup.co.jp/news/pr/2017/0525_10681.html
- フラットデザインの採用
- 4画面チャートや価格帯別出来高など、取引に役立つ新機能の追加
- 株主優待検索など、長期投資派のための新機能も導入
Hyper 株アプリに比べて、ちょっと立ち上がりが遅くなった気がしないでもないのですが、デイトレのような短期トレード派から、株主優待目的の長期投資派まで、柔軟に利用できるアプリに仕上がっています。
SBI証券の株アプリ。この機能に注目!
- 株主優待検索
- PTSへの接続(SOR:スマート・ルーティング・オーダー)
- チャートボードと株価ボード機能
- 銘柄詳細と四季報
- ベーシックなテクニカル表示機能
株主優待検索
SBI証券株アプリを利用するだけで、株主優待の検索ができます。これまでは同社のウェブサイト(PC向け)にログインして探すしかなかったので、以前よりも便利になりました。
SBI証券の新しい株アプリの株主優待検索部分をスクリーンキャプチャしてみました。これならわざわざパソコンサイトにログインせずとも、スマホアプリで暇なときにあれこれチェックできそうです pic.twitter.com/UIxmQaWJrZ
— インストックネット【公式】 (@instockexnet) 2017年8月10日
優待検索では、以下の5種類の項目を用いて自由にソートできます。
- 優待権利月ごと
- 優待内容(食料品や金券など12カテゴリ)
- つなぎ売り(信用取引)を利用できる銘柄
- 株主優待獲得に必要な金額
- その他こだわり条件(PBR・PERや配当利回り平均以上など)
最初使いやすいのは権利確定月・優待内容・獲得に必要な金額の3つでしょうか。検索結果では株主優待のイメージ画像も閲覧できますので、どのような優待がもらえるかがイメージしやすいです。
PTSへの接続(SOR:スマート・オーダー・ルーティング)
SBI証券は、PTS(私設取引システム)に接続しており、私たちは東証とPTSのより有利な条件で取引できるようになっています(SOR:スマート・オーダー・ルーティングと言います)。しかも、SBI証券は夜間PTS(17時~23時59分)にも対応しますので、平日夜間も株式を購入できます。
このPTS、「どのように使うのか」と疑問を頂く方がいらっしゃいますが、SBI証券の株アプリならもちろん簡単に利用可能。というか、常時SORで利用していますので、特に意識することなくPTSも利用できるのです。
チャートボードと株価ボード
例えば、関心のある銘柄を一括で株価を追っていきたい、なんてことがあると思います。株主優待で有名なイオンやマクドナルド、吉野家などの優待銘柄や、もしくは今市場で話題になっていて、値上がり率ランキングに登場しているような銘柄です。
その関心のある銘柄を一括で管理できる機能として、チャートボードと株価ボード機能があります。1リすと50銘柄を最大200リストまで登録できるため、デイトレなどの短期トレードへの応用ももちろん可能です。
筆者自身は、(株はオマケなので)あまり活用していませんが、それでも近所にある店は一通り登録したりしています。まあ、優待目当てってことですねw
銘柄詳細と四季報
銘柄詳細や四季報は、企業業績や配当金の推移、株主優待の内容と権利確定日などを解説するものです。SBI証券の株アプリなら、無料で全銘柄分を閲覧できますので、気になる銘柄の業績チェックなどに利用できます。
初めての投資で特に気になるのは、
- 配当金はいくら出ているのか。利回りはどのぐらいか
- 株主優待はどんな内容なのか
- 株主優待はいつもらえるのか
など、配当金や株主優待に関するものが多いですよね(笑)SBI証券の株アプリなら、いずれもしっかりチェック可能です。
ベーシックなテクニカル表示機能
SBI証券株アプリで表示できるインディケーターは、
- ローソク足
- 移動平均
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- 比較チャート(日経平均・銘柄)
- MACD
- RSI
- DMI
- ストキャスティクス
- 出来高
など、ベーシックなものをそろえています。多すぎず、少なすぎずといったところです。始めのうちはこれを見てもよくわからないと思うので、移動平均とゴールデンクロス・デッドクロスを覚えておけば完璧です。
http://www.jsda.or.jp/manabu/qa/qa_stock36.html
中期線が長期線を下から突き抜けることを「ゴールデンクロス」といい、上昇相場に入ったことを示すシグナルとして利用されています。
中期線が長期線を上から下に突き抜けることを「デッドクロス」といい、上昇相場の終わりを示すといわれています。
以下は日経平均株価ですが、短期線(黄)と中期線(赤)が交わる部分に丸をつけてみました。ピンクがゴールデンクロス、緑がデッドクロスで、ゴールデンクロス出現後はしばらく上昇相場が続いています。
細かいところで、各インディケーターの数値を変更することもできます。この機能は、最初のうちは使わないです。
アプリの不満点を挙げるとすれば
- Hyper 株アプリよりも、動作が少しもっさりする
- 一部のニュースの改行が変で読みにくい
- VWAP(売買高加重平均価格)が見れない
旧バージョン(Hyper 株アプリ)よりもチャートが小さくなりましたが、これは慣れました。
アプリのセキュリティについて
SBI証券株アプリは
- ログインパスワード
- 取引パスワード
の二重ロック体制です。
もしあなたが、スマホでの株取引に不安を感じるなら、(少なくとも取引)パスワードは端末内に保存しないようになさってください。そうすれば、スマホを紛失したとしても、不正利用を避けられます。
よくある質問
投資信託の運用には利用できますか
いいえ、できないです。投資信託の話は以下の記事をご覧ください。
https://www.instock-ex.net/archives/117
iPad用の専用アプリはありますか
いいえ、ありません。SBI証券 株アプリをそのままiPad用にも利用します。
AppStoreから探す際に「iPadのみ」で検索すると見つかりませんので、「iPhoneのみ」でお探しください。
まとめ
- SBI証券の株アプリは2017年より運用開始。それ以前の「Hyper 株アプリ」は運用を終えました
- SBI証券 株アプリは短期トレードから中長期投資までに対応した充実の機能。短期トレードなら株価ボード機能やテクニカル表示を、中長期投資なら株主優待検索や四季報などの機能を使ってみよう
- パスワードはログイン用と取引用の2種類必要。スマホの安全性を重視するなら、少なくとも取引パスワードはスマホ内(アプリ内)に保存しないように
付録:機能詳細
名前 | SBI証券 株アプリ |
利用料 | 無料 |
Android | ○ Android 4.1以上 |
iPhone | ○ iOS 8.0以上 |
セキュリティ | パスワードの二重設定 ・取引パスワード ・ログインパスワード |
株主優待検索 | ○ |
国内指標 | 日経平均 日経平均先物 TOPIX JASDAQ平均 マザーズ指数 長期国債先物 東証REIT指数 JASDAQ指数 JASDAQスタンダード JASDAQグロース Jストック |
海外指標 | CME日経平均先物 SGX日経平均先物 上海総合指数 香港ハンセン NYダウ NASDAQ S&P500 英FTSETM100 独DAX30 |
為替レート | 米ドル ユーロ 英ポンド 豪ドル NZドル 南ア・ランド ユーロ米ドル カナダドル メキシコ・ペソ |
表示可能なテクニカル指標 | ローソク足 移動平均 ボリンジャーバンド 一目均衡表 比較チャート(日経平均・銘柄) MACD RSI DMI ストキャスティクス 出来高 |
登録銘柄数 | 最大10,000銘柄(50銘柄×200リスト) |
同時表示チャート数 | 4 |
最短更新頻度 | 1秒 |