あおぞら銀行(証券コード:8304)は、上場する株式では珍しい年4回の配当実施銘柄です。
2016年9月現在で配当利回りが5%台と高いのも特徴です。
あなたが配当金や分配金で定常的な収入を作りたいと考えるなら、投資に適した銘柄の1つと言えます。
同行では株主優待も設けていますが、こちらは投資信託の購入を促す優待券です。
優待券を利用し100万円以上購入すると、2000円分のJTBギフト券を取得できます。
ただ、投資信託の購入には1~3%の購入手数料を要するものもありますので、優待券の行使は慎重に考えるのが良いです。
あおぞら銀行株を買うには証券口座の開設が必要です。
銀行窓口では投資信託は買えますが、株は買えませんので、証券口座をご利用ください。
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はじめに
あおぞら銀行(証券コード:8304)は、珍しい年4回の配当実施銘柄。
特に、あなたが定期的な収入を見込んで投資する際には、投資先の有料候補の1つになるはずです。
また、同社は株主優待の実績もあります。
少々情報が横断しますが、そちらについても併せてご紹介していきます。
あおぞら銀行とは
あおぞら銀行とは、かつて経営破たんした日本債券信用銀行が国内ファンドに売却され、その後普通銀行として転換して再生した銀行です。
東京や大阪などの大都市に支店を持つ他、インターネット支店を通じた利用も可能になっています。
実は、金利の良い定期預金も提供しています。
例えば、インターネット経由で利用できるあおぞらネット定期は、6ヶ月で年0.15%、1年で年0.20%(それぞれ2016年9月20日現在)です。
現行のスーパー定期が0.010%ですから、その10倍以上の利回りを誇ります。
ただ、今回着目するのは配当金と株主優待です。
あおぞら銀行の配当金と株主優待
配当金は年4回
冒頭で述べたように、本銘柄の配当金は、3の倍数の月の年4回実施されています。
2016年3月期では、1株あたり
- 6月期・・・4.0円
- 9月期・・・4.0円
- 12月期・・・5.0円
- 3月期・・・5.6円
と、合計18.60円の実績があります。
同社の株式は1単元1000株(単元については初めての株式購入。株を買うにはいくらお金が必要なの?)ですから、単元あたりの配当金は18,600円になります。
2016年9月20日現在の株価は1株355円ですから、購入に必要なお金は約36万円、配当利回りは5%程度になります。
この利回りはREIT(不動産投資信託。少額で不動産投資できるREITで資産運用!)に匹敵する値です。
なお、銀行株ですから、2016年1月末のマイナス金利政策の影響で株価を下げています。
その結果、必要投資額が下がって、高い利回りを享受できるようになりました。
配当目当てで単元未満(1万円で株式投資!単元未満株で100円から株主に)で買うのも良いと思います。
例えば、10株なら3550円で186円の配当ですから、下手なハイリスクファンドを買うよりも安定運用できるように思います。
ちなみに、同社の配当金利回りが高い理由の1つは、同社が配当性向50%を目標に掲げているためです。
配当性向とは、純利益からどの程度を配当金に回すかを示したものです。
2015年4月19日の日経新聞によれば、「日本の上場企業の配当性向は平均30%」と報じられています。
あおぞら銀行の2013年から2015年の配当性向(実績)は40%で、他の企業よりも高い配当水準です。
株主優待は商品券・・・ですが
さて、あおぞら銀行の株主優待は優待券1枚で、ある方法を通じて2,000円のJTBギフト券に転換することができます。
ですが、これを貰う為にはちょっと苦労します。
JTBギフト券の支給条件が優待対象の投資信託を100万円分購入だからです。
なんだか上手い商売です笑
2000円分のギフト券のために、100万円(以上)をリスク資産に投じることを考えると、少し割に合わない気もします。
基本的には本銘柄は配当目当ての投資とし、株主優待はあまり期待せずに運用するのが良いと筆者は考えます。
優待で投資信託を買うなら
優待には期待せずに・・・と言いつつ、そのネタに少し乗ってみます。
上述の株主優待は、
- 店頭
- テレフォンバンキング
のいずれかで利用できます。
そこで店頭で買うケースを考えてみましょう。
現在、同社では店頭・テレフォンバンキングで購入できる投資信託は110本です。
例えば、
- 店頭購入可能
- インデックスファンド
で検索すると6本が該当します。
このうち、MSCIインデックス・セレクト・ファンド へ投資を行うと、資産運用のオススメはたった1つだけ!サラリーマンが知りたい資産形成術で紹介する投資信託とほぼ同じ運用効果が見込めます。
下手なものに投資をするより利益を見込みやすいはずです。
ですが、該当ファンドの購入には2.16%の購入手数料を要します。
100万円の購入ならば、約2万円の手数料を払って2000円の金券となりますが、いかが感じるでしょうか。
条件を変え、
- 店頭購入可能
- ノーロード(買い付け時手数料無料)
で検索すると2ファンドが該当します。
あおぞら・短期ハイ・イールド債券ファンドの為替ヘッジあり・なしの2ファンドです。
ハイ・イールド債とは、債券格付け業者の格付けにおいて、信頼度の低いもの(例えばA未満)と格付けされた債券です。
信用度の高い債券に比べて、返済の滞りやデフォルト(債務不履行)が生じる恐れが高くなるものの、その分高く設定された債券金利が魅力です。
悩みますが、積極的にリスクを取りたい人向けかなぁとは思います。
一応債券なので、株式ほどの値動きにはならないのですが。
このように、優待(ギフト券)目的で投資信託を購入しようとしても、ギフト券以上の手数料を支払うか、リスクを取った購入になります。
配当金を得ることを主眼に置き、投資信託は別のネット証券等で運用するのが合理的です。
なお、優待券握りしめて窓口で話を聞いたらどのファンドがオススメされるのでしょうか。
あおぞら銀行の株式を買う方法
証券口座を開設し購入します。
- 証券口座を開設する(証券口座を開設するには)
- お金を入金する(2016年9月20日の株価なら約36万円)
- あおぞら銀行株を買う
- 権利確定日まで待つ(株主優待と配当金が欲しい!どうやってもらうの?)
お約束ですが、銀行窓口では買えませんので証券口座の開設は必須です。
今回約36万円の購入代金ならば、主要ネット証券のいずれもでも最低180円程度の株式委託手数料(株式委託手数料とは?いつどんなタイミングで支払う?)で購入できます。
ですので、購入に必要なお金は、「株価 × 単元株数(今回は1000) + 株式委託手数料(180円程度~)」です。
単純にあおぞら銀行株だけを買うならば、カブドットコム証券が手数料最安ですが、他の投資を考えた場合には、SBI証券や楽天証券の利用がオススメです。
なお、権利確定日は3の倍数月の月末です。
3月や9月は他の株式の権利確定日と重複するため、6月や12月に獲得を目指すのが良いかもしれません。
まとめ
以上です。まとめると、
- あおぞら銀行(証券コード:8304)は珍しい年4回の配当実施銘柄(3、6、9、12月)
- 配当性向が50%と高く、配当金利回りは5%を超える(2016年9月20日現在)
- 株主優待(JCBギフト券)は投資信託の購入と引き換え
です。
言うまでもなく、万人に受けるのは配当金を得ることです。
利回りが高いため、NISA口座との親和性も高いです。
株主優待(JCBギフト券)は投資信託の購入と引き換えになります。
無駄にハイリスクな商品を選んでしまうと、ギフト券以上の損失を抱えてしまいますので、よくわからないならほったらかすのが良いです。
1単元の投資額が約36万ですから、例えば10株や100株単位での保有もオススメです。
収入を増やしたいなら証券口座に入れておきたい銘柄の1つです。