少額株式投資を始めるにあたって、いろいろとルールを決めて取り組むことにしました。
投資で人生を豊かにしたいのに、借金などをしてしまっては本末転倒だからです。
信用取引やその都度追加入金をするようなことをしなければ、最悪証券口座のお金を全て失う程度で済みます。
そのため、最初は10万円などの原資を用意したら、その範囲だけで現物取引を行うのが良いです。
はじめに
少額株式投資を始めるにあたって、筆者は一応投資ルール作りを行いました。
ずるずると損を重ねて気がついたら借金まみれになっていた・・・という最悪の事態を防ぐためです。
ここでは筆者が考えた投資ルールについて紹介します。
実際、そのルールを守っていけるかは、強い精神力が必要になる場合もあります。
ただし、下記のようなルールを設定し、強く守ることができれば借金や破産はありえません。
最悪、証券口座のお金が無くなるだけで済みます。
初めて、少額投資をされる方の参考になりましたら幸いです。
生活費は入れない
生活に必要なお金を投資してしまうと、それを失ったときに借金などをしてしまう可能性があります。
そのため筆者は、株式投資だけに使うお金を用意し、日々の生活費とは扱いを別にしました。
実際のところ、一時的に株式の口座からお金を下ろすことはあります。
ただ、それは筆者的に「借りたお金」と認識しているので、使い終わったら元に戻すようにしています。
もし、生活費を運用するにしても、株式はリスクが高すぎるのでお勧めいたしません。
少額運用でも、あなたの明日の昼飯代ぐらいは簡単に変動します。
債券物の投資信託(オススメは投資信託の積み立て!何かオススメある?)やMMF(商品詳細は外貨建てMMFで資産運用!ローリスクさが魅力!)での運用がいいところだと思います。
信用取引はやらない
株式投資には現物取引と信用取引があります。
前者が自分のお金の範囲だけで取引を行う取引方法、後者は証券会社から借金してレバレッジをかける方法です。
あなたが少額投資を始めるにあたっては、必ず現物取引だけ扱うことをお勧めいたします。
証券口座を開設したら、最初にできるのが現物取引です。
現物取引ならば運用に失敗しても、自分が投資したお金以上の責任を問われることがありません。
というわけで、筆者の場合も現物取引のみです。
実際、大きくお金を増やしたい時に信用取引は力を発揮します。
そちらに興味があれば、取引に慣れてきたら、信用取引も始めればいいだけです。
追加入金はしない
上述の通り、現物取引ならば自分のお金の範囲でのみ運用が出来ます。
例えば、10万円なら10万円を入金し、それ以上は追加入金しないことをお勧めします。
仮にぼろ負けして全損しても失うのは10万円までで済みます。
筆者の場合、最初に株式投資用に用意したお金は20万円で1年間現物取引のみで運用しました。
2年目以降になって少し慣れてきたために追加入金も行っています。
利益は再投資する
金融の世界に「単利」と「複利」という考え方があります。
「単利」とは、いくら利息がついても、元本には組み入れないこと。この場合、元本は変わらないので、いつまで経っても利息の額も変わりません。
一方、「複利」とは利息を元本に組み入れ、「元本+利息」が次の元本になることです。
世界のお金持ちがお金持ちになる理由の一つは、この複利でお金が増えている点にあります。
株式など、資産運用は複利で行うのが理想的で、お金の増え方が早くなります。
ですので、株式の配当金や売買益を得ても、それをお小遣いしてパーッと使わないことをお勧めいたします。
利益の目標を決める
目標を立てて、そこに向けて取引の勉強等をすることにしました。
筆者の場合、運用資金20万円を半年で25万円にする目標でしたので、値動きの大きい銘柄などを保有しないと難しい目標でした。
ただ、当然ながら値動きの大きい銘柄の保有は、よりリスクの高い取引が求められます。
あえて追い込んだ形ですが、結果自発的に様々なことを勉強することが出来ました。
1年でわずか5万円増と思われるかもしれませんが、お金以上に得た知識や経験のほうがとても大きいと感じています。
利益の額はともかく、本気でやろうと思えば思うほど、経済や金融、お金の知識に詳しくなっていくはずです。
ロスカット水準を決める
投資において私たちの精神力が一番問われるのが、購入した株が値下がりし含み損になった場合です。
含み損とは、購入時より評価額が下がってしまい、決済すると損失が確定しまう状態のことを示します。
含み損が発生したとき、逃げるべきタイミングで逃げ損ねると、どんどん損失がふくらみ、ロスカットができなくなることがあります。
失うお金が大きすぎて、怖くて切れないです。
そのため、ロスカットする条件を定め、それに触れたら機械的にロスカットするようにしました。
もしあなたが仕事中の値下がりを心配するならば、昼間働いてる方は絶対覚えておきたい逆指値の使い方で紹介した逆指値の使い方を覚えることをオススメします。
なお、上手くロスカットが出来ずとも、企業が倒産しない限り、投資額を全て失うことはまずありません。
いわゆる大企業のような安定的な銘柄ならば、株価が戻ることも多いため、あえてロスカットしないという手もあります。
一方、新興銘柄を売買する時は特に注意を要します。
マネーゲーム的に集まった銘柄は、高値掴みしてしまうと悲惨です。
投資をやめる基準を決める
投資が向いていないのであればスパッとやめてしまうのが良いです。
筆者の場合は、運用資金の10%を失ったら投資はやめようと考えていました。
損失が出てしまうと、「損失分を取り返す」と熱くなりがちで、冷静な判断なしに、とにかくポジションを買おうとすることも多いです。
すると、損失を重ね続ける可能性も高くなります。
負けが込んだ場合には、投資をやめるかどうかはともかく、少なくとも冷静になる時間は必要です。
なお、3年間実際に投資をやってみましたが、たぶんやめないと思います。
ただ熱くなってきたときは自発的に取引を止めることが必要だと学んでいます。
まとめ
以上のような投資ルールを決めて株取引をはじめました。
実際のところ、「信用取引をやらない」「追加入金しない」ということを守れば、あとはどんな運用をしようが借金を背負って人生が狂うことはありません。
最初から大きく儲けてやろうと大金を投入すると、危ない橋を渡りがちです。
まずは、少額運用で少しずつ慣れていき、その過程で投資額を増やしたり信用取引を始めたりするのが良いと思います。
投資を止めたくなっても少額での運用であれば、わずかな勉強料と笑い話で済みますから。
ちなみに個別株式への投資に比べれば、ETF(株式と投資信託のいいとこ取りをしたETFで資産運用!)や投資信託(投資信託の始め方。そもそも投資信託って何?)への投資は、より低いリスクで始めることが出来ます。
個人向け国債や外貨建てMMFのように、さらに低リスクの運用も可能です。
もしあなたが投資に興味があるが、株式は怖いと思うのでしたら、それらも調べてみることをオススメいたします。