家電量販店のビックカメラは、人気が高い株主優待のひとつです。
ビックカメラの株主優待は、ビックカメラ、コジマ、ソフマップの各店舗で利用できるほか、インターネット通販でも利用可能です。
また、長期保有で優待内容がアップする制度もあり、家電量販店をよく利用するならぜひ保有しておきたい株主優待です。
今回は、ビックカメラの株主優待の内容について、使い方や注意点も含めて解説します。
ビックカメラ株式の概要
証券コード | 3048 |
最近の株価 | 1株1,753円 最新の株価はヤフーファイナンスで |
売買単位 | 100株 |
最低投資額 | 175,300円 + 証券会社固有の買付手数料 |
権利確定月 | 2月・8月 2018年2月23日 2018年8月28日 |
株主優待(2017年実績) | 〇 |
配当金(2017年実績) | 〇 |
公式サイト | 株主優待制度|株式会社ビックカメラ |
2018年4月16日現在。
ビックカメラ株主になるには
ビックカメラの株主優待や配当金をもらうには、ビックカメラの株主になる必要があります。株主になる手順は以下の通りです。
- 証券会社で口座を開設する
- ビックカメラの株式を100株購入する
- 権利確定日(2月末、8月末)まで株式を保有し続ける
- 権利確定日の数ヶ月後に株主優待、配当金を受け取る
ビックカメラの株価(2018年4月16日現在)は1株1,753円なので、100株購入するために必要なお金は約18万円です。
2018年の配当は1株12円と予想されており、100株保有で年間1,200円の配当がもらえる見込みです。
ビックカメラの株主優待の内容
次に、ビックカメラの株主優待の内容を確認していきましょう。
株主優待の内容
保有株数 | 優待内容 |
100株以上500株未満 | 2月 2,000円分の株主優待券(1,000円×2枚) 8月 1,000円分の株主優待券(1,000円×1枚) |
500株以上1,000株未満 | 2月 3,000円分の株主優待券(1,000円×3枚) 8月 2,000円分の株主優待券(1,000円×2枚) |
1,000株以上10,000株未満 | 2月 5,000円分の株主優待券(1,000円×5枚) 8月 5,000円分の株主優待券(1,000円×5枚) |
10,000株以上 | 2月 25,000円分の株主優待券(1,000円×25枚) 8月 25,000円分の株主優待券(1,000円×25枚) |
ビックカメラの株主になると、保有株数に応じて、ビックカメラやコジマなどで利用できる株主優待券を年2回もらえます。
8月は長期保有の優遇もあり、1年以上2年未満の継続保有(100株以上)で、もらえる優待券が+1,000円(1枚)、2年以上の継続保有で+2,000円(2枚)になります。
保有株数を100株から500株(5倍)に増やしても、優待券の金額は年間2,000円増えるだけなので、優待利回りは100株保有が最もお得です。
株主優待制度|株式会社ビックカメラ(公式サイト)
気になる利回りは?
ビックカメラの株を100株保有した場合の優待利回りは、約1.7%(年間3,000円÷175,300円)です。
しかし、長期保有の優遇があるので、1年以上の保有で約2.2%(年間4,000円÷175,300円)、2年以上の保有で約2.8%(年間5,000円÷175,300円)まで利回りは上昇します。
また、配当利回りは約0.6%(年間1,200円)なので、配当+優待利回りは約2.3%〜約3.4%になります。
配当利回りが比較的低いので、株主優待に魅力を感じない場合は保有するメリットは少ないかもしれません。
しかし、配当+優待利回りは2%を超えており、長期保有するとさらに利回りが高くなるので、ビックカメラをよく利用するなら長期保有もありでしょう。
ビックカメラの株主優待券の使い方と注意点
次に、ビックカメラの株主優待券の使い方と注意点について確認していきましょう。
ビックカメラ、コジマ、ソフマップの各店舗で利用可能
ビックカメラの株主優待券は、ビックカメラ、コジマ、ソフマップの各店舗で、1枚1,000円の買い物券として利用できます。
家電製品だけでなく、食品やお酒、書籍などを購入するときも使えるので、家電製品に興味がない人にも使い道があります。
また、株主優待券は「買物金額◯円につき1枚」などの条件がよくありますが、ビックカメラの優待券には買物金額による利用制限はありません。
そのため、株主優待券を使い切るために、無理に買い物をする必要がないメリットがあります。
インターネット通販でも使える
ビックカメラの株主優待券は、「ビックカメラ.COM」や「楽天ビック(楽天市場店)」などのインターネット通販でも利用できます。
インターネット通販の利用手順は以下の通りです。
注文日から14日以内に「株主優待券」と「株主様お買物優待券ご利用票」を郵送する
支払いおよび株主優待券到着確認後、対象金額(付与ポイント分控除)を銀行振込にてキャッシュバック
近くに利用可能店舗がなくても、インターネット通販で株主優待券を使えるのはメリットです。
しかし、優待券と利用票を郵送する手間がかかること、キャッシュバックまでに1ヶ月程度かかるのがデメリットです。
詳しい利用方法は、下記リンクをご確認ください。
コジマの株主優待券と併用できる
コジマ(7513)はビックカメラのグループ会社で、コジマも株主優待を行っています。
2018年4月16日現在の株価は1株448円で、100株(売買単位)購入に必要なお金は約45,000円です。
保有株数 | 優待内容 |
100株以上 | 1,000円分の株主優待券(500円×2枚) |
500株以上 | 3,000円分の株主優待券(500円×6枚) |
1,000株以上 | 5,000円分の株主優待券(500円×10枚) |
3,000株以上 | 15,000円分の株主優待券(500円×30枚) |
5,000株以上 | 20,000円分の株主優待券(500円×40枚) |
コジマの株主になると(8月末)、保有株数に応じて、コジマで利用できる株主優待券がもらえます。
コジマの株主優待券は2,000円(税込)以上の買い物につき、2,000円ごとに1枚使えますが、ビックカメラの株主優待券と併用可能です。
たとえば、4,000円の買い物をする場合、コジマの優待券2枚(1,000円分)とビックカメラの優待券3枚(3,000円分)で購入するといった使い方ができます。
コジマの優待利回りは100株保有が最も高いので、ビックカメラとの併用が目的なら100株保有がおすすめです。
株主優待制度|株式会社コジマ(公式サイト)
株主優待券を利用する際の注意点
ビックカメラの株主優待券を利用する際の注意点は以下の通りです。
- おつりが出ない
- 金券などには利用できない
- 有効期限がある
優待券は1枚1,000円分なので、優待券で1,000円未満の商品を購入してもおつりは出ません。また、金券の購入など、一部利用できない商品もあります。
株主優待券の有効期限は、2月(5月発行)は発行年の11月30日、8月(11月発行)は発行翌年の5月31日までです。
優待券が到着してから約6ヶ月しか利用できないので、使い忘れないように注意してください。
ビックカメラの株主優待体験談
最後に、私のビックカメラの株主優待体験談を紹介します。
私が住んでいる地域にはビックカメラはありませんが、コジマがあるので、株主優待券は主にコジマで利用しています。
優待券は1枚1,000円なので、電池やコピー用紙などの消耗品の買い物で使うことが多いですね。都内のビックカメラで飲み物を購入したこともあります。
私は家電製品にそれほど興味はありませんが、消耗品や食品が購入できるので気に入っています。
ビックカメラの株主優待は、100株保有が最も利回りが高いので、家族名義口座も活用して100株ずつ保有すると、効率的に優待がもらえるのでおすすめです。
まとめ
- ビックカメラの株主になるチャンスは年2回。2月末と8月末の権利確定日までに100株保有すればもらえる
- ビックカメラの株主優待は100保有が最も利回りが高い。1年以上の継続保有でもらえる優待券が年間1,000円、2年以上で年間2,000円増える長期保有優遇制度もある
- ビックカメラの株主優待券はインターネット通販でも利用でき、コジマの株主優待券と併用も可能。有効期間が約6ヶ月で、おつりが出ないことに注意