極論を言ってしまうと、現在市販されているどんなタブレット端末を利用しても、インターネットに接続さえできれば、株取引やFXが可能です。
安価なAndroid端末でも、ブランドとして確立しているiPad系列でもです。
選択のポイントとしては、
- 価格帯(安く済ませるならAndroid OS)
- ブランド(日本ではApple製品を好むユーザーが多い)
- セキュリティ(iPadはAndroidよりもセキュリティリスクが少ない)
などが挙げられます。
その他本文には書いていませんが、MacBookシリーズなどApple社製品を保有しているならば、iOS製品を揃えることで連携させることも可能です。
端末をインターネットに接続するにははSIMスロット付き端末を利用し別途SIMを入手するか、Wi-Fi環境を用意するか、です。
SIMスロットのない端末は相対的に安価ですが、ネット接続の手段が1つ減ります。
はじめに
あなたも株取引やFXにタブレット端末を利用したいとお考えですか?
そこで本ページでは、株取引やFXに適したタブレット端末を選ぶために、どういった観点でチェックしていくのが良いか考えてみたいと思います。
大前提として、どんなに最先端のタブレット端末でも、インターネットに接続しなければ、株取引やFXができません。
屋外で利用するならば、タブレット端末で株取引。屋外でどうやってインターネットにつなぐの?を、室内で利用するならば、タブレット端末を用いて自宅内で株取引やFXを始めるまでの流れもあわせてご覧ください。
なお、端末のストレージ容量を気にされる場合にはスマホ株アプリを使うために必要なスペックは何ギガ(GB)?を、通信量を気にされる場合にはスマホで投資や資産運用を始めると「何ギガ(GB)」通信量使うの?もあわせてご覧ください。
極論を言えばどんな端末でも取引できる
株取引やFXをするために、特別な性能が必要なのではないか?とご心配に思われているかもしれませんが、そのような心配は不要です。
数年前に販売されていたような型落ち品でさえ、ネット接続さえ出来れば、株取引やFXを始めることが可能になっています。
例えば、筆者が保有する「CPU:1.4GHz シングルコア RAM:512MB、OS:Android 2.3.5」という年代物のスマホでさえ株取引やFXが可能になっています。
現在市販されているタブレット端末は、これを遥かに上回る性能を有していますから、1つ好きなものを買えば良いのです。
ただ、好きなものを買えと言われると、商品が多すぎて選ぶことが出来ないと思います。
そこで、いくつかの点をポイントに、オススメのタブレット端末を探す方法をご紹介したいと思います。
価格帯は1万円程度から10万円超まで
タブレット端末は、いわゆる中華タブレットと呼ばれる中国製のノーブランド端末から、国内製の高価な端末まで、さまざまな機種が販売されています。
その価格帯はおおよそ1万円程度から10万円を超えるものまであります。
これほど幅がある要因は主に以下の点です。
- ブランドの違い
- 搭載されているOSの違い
- スペックの違い
ブランドの違い
販売されるブランドによって価格が異なります。
例えば、ASUSのMeMO PadやAppleのiPad、MicrosoftのSurfaceなどが挙げられます。
ブランドと資産運用の可否は関係ありませんから、ここを気にする必要はありません。
搭載されているOSの違い
現在主流のタブレット端末は、Android、iOS、そしてWindowsの3種類があります。
Android、iOS、Windowsの順に価格が高くなる傾向になります。
詳細はAndroid派?iOS派?Windows派?株式やFXの取引に適したOSはどれ?を参照して欲しいのですが、タブレットとしての使いやすさを求めるならば、AndroidかiOSを、パソコンの延長としての機能を求めるならWindowsタブレットを選ぶ必要があります。
証券会社やFX業者は、AndroidとiOS向けの取引アプリをリリースしていますので、基本はAndroidかiOS端末を選ぶのがオススメです。
Windowsタブレットでも取引は可能ですが、使いやすさはAndroidやiOS端末より劣ります。
ワードやエクセルなどのオフィススィートを利用しないのであれば、選択肢から外して良いと思います。
スペックの違い
タブレット端末のOS、CPU、メモリ、ストレージ容量の違いによって価格が異なります。
高額なタブレット端末ほど性能が高くなる傾向にありますが、低スペックな国内製品よりも、高スペックな海外製品のほうが安いということも良くあります。
Android端末の場合、端末のスペックは販売メーカーによって大きく異なります。
筆者が定性的に考える必要性能は、デュアルコアCPU、1GBメモリ、4GB以上、Android 4.4以上の性能(2015年5月13日現在)です。
CPUコアがシングルコアの場合、またはメモリが1GBを割る場合には、快適な取引は望めません。
iOS端末(iPad)の場合は、現在流通する端末なら、どれを選んでも大丈夫です。
メモリとストレージ容量についてはスマホ株アプリを使うために必要なスペックは何ギガ(GB)?にて解説しております。
Android OSのバージョンについて
Android OSのバージョンは頻繁にアップデートされており、各メーカーの最新端末もそれに追従するように上がってきています。
ただ、通販では、古いバージョンの端末が売れ残っている場合があり、注意が必要です。
利用したいAndroid向けアプリが、Android OSのどのバージョンから対応しているのかをチェックし、その数値よりも高いバージョンの端末を選んでください。
タブレットのインチ数と画面解像度について
現在主流のタブレットは、おおよそ7インチ(17.5cm)前後です。
10インチを超えると、旧来のネットブックのような大きさになりますので、正直大きすぎると思います。
個人的には7インチ程度で十分です。
タブレットの物理的なサイズ(インチ数)と1画面内に表示できる情報量は、必ずしも一致しません。
後者は画面解像度と呼ばれ、画面解像度が大きいものほど、1画面内に表示できる内容が多くなりますが、1つ1つが小さくなります。
例えば、7インチで1280×800というものもあれば、10インチで1024×600というものもあります。
Android端末の場合、7~8インチで1024×600~1280×800のものが最も拡充しています。
各社のアプリは、様々なインチ・画面解像度に対応するように作られているため、わざわざ特定のインチ数や画面解像度以上の端末を選ぶという手間は不要です。
おすすめは・・・
価格帯で選ぶならばAndroid、セキュリティで選ぶならばiPadです。
あなたが安価な端末を探しているならばAndroid端末がオススメです。
性能が良く、1~3万円台で購入可能がAndroid端末は多数存在します。
筆者が利用するタブレット端末はASUSのMeMO Pad(2012年ごろの製品)で、約1.6万円で購入したものです。
インターネット、株式の売買、FX、音楽の視聴や動画再生など、ほぼパソコンと同じように利用しています。
一方、Apple社の製品に魅力を感じたり、セキュリティ面を考慮したりするならば、iPad系列を選択することになります。
iPad(iOS)がAndroidよりもセキュリティ面で優れる理由はAndroid派?iOS派?Windows派?株式やFXの取引に適したOSはどれ?で述べています。
現在流通するiPadには、iPad Pro、iPad Air、iPad miniの3モデルがあります。
iPad Proは大型で内蔵のCPUが優れており、iPad miniは逆に小型さが売りです。
iPad Airはその中間的な位置づけです。
SIMフリー端末を購入するかどうか
タブレット端末で株取引をするためには、インターネットに接続する必要があります。
買ったままの端末ではネット接続できませんので、いつどこで取引したいのか、という点を考えておく必要があります。
タブレット端末の中には、SIMスロットを兼ね備えたSIMフリー端末も少数存在しています。
SIMは携帯電話などに挿入されている小さなカードのことです。
SIMを利用することで、携帯電話回線を利用してデータ通信が可能になります。
SIM対応端末を選ぶ場合には、SIMやCellularモデルといった名前のついている商品を選択します。
しかし、市販の多くのタブレット端末にはSIMスロットがありません。
その場合、データ通信端末かWi-Fiスポットを利用してインターネットに接続する必要があります。
詳しくは、タブレット端末で株取引。屋外でどうやってインターネットにつなぐの?もあわせてご覧ください。
筆者のタブレット(ASUS MeMO Pad 7)とPocket-WiFi(旧イー・モバイル GL10P)
もし、屋内だけで利用するならば、無線LAN機能を持った室内用のWi-Fiルーターを1つ用意すると良いです。
それを利用する場合には、固定のインターネット環境が必要になります。
まとめ
以上が、タブレット端末を選ぶ際にチェックすべき点です。
現在の株取引/FXアプリはAndroidとiOS向けにリリースされていますから、安価に端末を購入したいならAndroid端末を、Apple社の製品を愛するならiOS端末(iPad)を選択してください。
また、Android端末を利用するならば、デュアルコアCPU、1GBメモリ、4GB以上、Android 4.4以上を目安にしてみてください。
なお、タブレット端末で取引を行うためには、インターネット接続が必要です。
SIMフリー端末を購入する場合には、MVNOの月額プランを契約することで、携帯電話と同じ方法でインターネット接続が可能です。
一方、SIMスロットの無い端末であれば、データ通信端末かWi-Fiスポットの利用が前提になります。
購入の際にはいつどこでで利用したいか、という点も考慮することを忘れないでください。