この記事ではスマホで株をやるイメージが沸かないあなたのために、筆者が2014年に株を始めた頃の体験談を紹介します。
当時、筆者はざっくりと「株は儲かるものだろう(でも、具体的に何円儲かるか、のイメージはない)」と思って株を始め、毎日、もしくは数日の間隔で株を売り買いしていました。
ブログに損益を書いたりもしていました笑。今思えばちょっと懐かしい。
結果的にはプラスの収益だったのですが、今考えてみれば、もともと相場に恵まれていたため、当然の結果だったとも思っています。
以下、取引を始めたところから、短期トレードをやめてしまうところまで、ざっと思い出したままに紹介します。
スマホの株取引でお金を儲けよう!
「いくらで株を買えるか」知らないけど20万円入金
お金はATMから入金(Photo by PIXTA)
株を始めた理由は「お金を儲けよう」と思ったのがきっかけです。
でも、具体的にいくらの投資でいくら儲かるかのイメージはまったく持っておらず。とりあえず証券口座に入金した20万円で取引を始めてみることにしました。
「20万円で株って買えるの?」って普通は考えると思うのですが、筆者がそれを疑問に思ったことがなかったです。
「とりあえず20万円で買える株を探してみよう」といった感じで。
関連記事:初めての株式購入。株を買うにはいくらお金が必要なの?
「いつ取引できるかも知らないけど」スマホアプリを使ってみる
投資金額に加えて、株の取引時間もあまり気にしませんでした笑
「このスマートフォン全盛の時代に、取引時間外だと注文も何もできない、というお馬鹿な話は無いだろう」と。
実際、市場が閉まっている時間にスマホアプリから株の注文を出すと、その注文は翌営業日への注文として処理されます。例えば、夜間、風呂上りのリラックスしている時間に出した注文は、翌朝9時に東証に発注されますので、いつ注文できるかはさほど重要ではありません。
しかし、できれば市場が開いている時間に、取引にリアルタイムに参加してみたいもの。株価が実際に動いてるところで、株を買えたら「デイトレーダー」って感じでかっこいいじゃないですか!
SBI証券株アプリの気配ボード(板)の様子。1秒間隔の更新です pic.twitter.com/7RjxWptrmS
— インストックネット公式 (@instockexnet) 2017年10月10日
そう、この気配ボードを見ながら注文価格を考えるんです。
そこで筆者は、
- 朝の通勤時間(9時~10時)
- 昼間(12時半~13時)
に取引していました。これは東京証券取引所で取引が行われていて、かつ筆者も「仕事をさぼって株」という後ろめたさなく取引に参加できる時間です。
もちろん、後者は会社の席から「スマホでぽちぽち」です。昼食の休み時間ですし、株やってること言いふらしてたので、特に何も言われませんでした(むしろ株の調子はどう?と聞かれるほど)。
関連記事:家族や会社に株取引がばれると困るあなたへ
20万円で買える銘柄を探してみよう
ところで、20万円で買える銘柄って結構あるんですよね。あなたもご存知の有名な企業を挙げると、
- ヤマダ電機
- ヤフー
- みずほフィナンシャルグループ
これらの銘柄は100株単位で取引しますから、株を購入した後に株価が1円値上がりすると、100円の利益です。もし、株価が10円値上がりしたら、1,000円の利益になりますから、昼食一回か二回分の利益になります。
筆者の場合は、以下の動画のように、とりあえず名前を知っている企業の株式を片っ端からスマホアプリにて検索し、その中で3~5万円前後で買える銘柄を買い、値上がりしたら売る、というスタイルでやっていました。
SBI証券の株アプリを利用した吉野家ホールディングスの株の買い方。100株を1885円の指値で買う手順です(購入に必要な金額は188,500円)。取引パスワードはSBI証券に口座開設時に通知されます。実際に購入したところまで進みたいのですが、証券口座に1838円しかないのでw pic.twitter.com/TqiU2ItjJD
— インストックネット公式 (@instockexnet) 2017年9月14日
取引方法自体は、最初は間違えることもありましたけど、少し使っていれば結構慣れてくるものです。
関連記事:スマホ株アプリって簡単!初めての投資のやり方を動画で紹介
最初に「大儲けしたな!」って思ったのは、ヤマダ電機株式を300株(当時の購入価格で10万円程度)保有していたところ、好決算の発表が出て、株価が購入時よりも30円程度値上がりしたことでした。300株で30円の値上がりですから、利益は約9,000円です。
仕事中にスマホアプリから株価をチェックすると、突然大幅に値上がりしているのでびっくりします。アプリのニュースタイムラインをチェックしてみると、「ホットストック」で紹介されていたりするんですよね。
ホットストックで紹介される「Jフロント(証券コード:3086)」
スマホで株をやると毎日どれくらい勝てるの?
お金欲しい!(Photo by ぱくたそ)
これはあなたが持っている株にもよりますし、あなたの投資額にもよりますし、相場次第なところもあります。
例えば、何かニュース等がきっかけで投資家が活発に取引している銘柄は、株価も動きやすいために利益を得る機会も多かったです。2014年だと日本通信(証券コード:9424)をよく買っていました。1株200円が最大で1株1,200円まで値上がりした銘柄で、当時話題になっていた銘柄の1つでした。
ツイッターとかでめっちゃ儲けている人は1日で数万円とか数十万円単位で利益を得ていることも多いです。でも、それはもともと投資している金額が数百万円や1億円を超えているなど、投資額も多額であることも多いです。
大儲けするためには、やはり大儲けするための「種銭」が必要です。
筆者の場合は運用額が20万円と少なかったので、月1万円のプラスを目指していました。これは実際に売り買いを試してみて、体感でどの程度の利益が得られるのか、経験した上で考えたものです。
マイナスになった日もありますし、ある一日だけで1万円近く利益を得たこともありました。毎日一定の額を勝ち続けるというよりも、プラスになったり、マイナスになったりしながらも、最終的にはプラスの収益を目指す感じです。
2014年はちょうどアベノミクス相場が継続中だったので、相場が値上がりしやすく、全体的には儲けやすい相場でした。
冷静に考えれば、一生懸命売り買いせずとも、ただ株を持ってるだけで儲かったんですけどね笑。
スマホでデイトレはやめてしまった理由
あああああー!!(Photo by ぱくたそ)
- スマホ単体でのデイトレには限界がある(パソコンも併用したほうが良い)
- 通勤時間に毎日売り買いするのは地味に疲れる
- 上昇相場なら、売り買いしなくても持ってるだけで利益が出る
- DDS(ディー・ディー・エス。証券コード:3782)でショックを受けるほどに大きく負けた
DDS(証券コード:3782)の過去5年の株価推移
DDSという銘柄が過去5年間で最高値である1株1,750円(取引単位である100株で175,000円)をつけたときに、その株式を買って保有していました。株価が下がり始めた当初は我慢しようかなと思ったのですが、評価額がマイナス2万円程度になった時点で諦めて売却。2014年の取引の中で一番大きな損失でした。
――― 昔、20万円で投資していたときに、一日で2万円マイナスになって、お昼ご飯が喉通らなかったときがあります笑
(一同)笑
――― 投資始めて3ヶ月目ぐらいだったんですけど笑
(田村様)「そうですね。10%ですもんね、10%は大きいですよね」
といった経験もあって、スマホアプリでのデイトレは次第にやらなくなってしまいました。2万円とはいえ、当時は相当にショックだったんです笑
大学の卒業研究発表以来、ひさびさにお昼ご飯を食べられないという経験をしました。3日ぐらいは尾を引いたかな。
ちなみにDDSの株価は、以後1,750円に戻っておらず、一時は250円程度まで低迷していました。もし、売却せずに持ち続けていれば15万円のマイナスです。
後々振り返れば、2万円の損失でロスカットできたのは良い判断だったと思っています。
また、この時の経験から株価チャートの「トレンドライン」のことを把握しました。トレンドラインを割ったら、株価のトレンドが変わったと思って早々に手放したほうが良いんですよね。
SBI証券スマホ株アプリの株価チャートにトレンドラインを書き加える
デイトレをやめた後のスマホアプリの使い方
スマホアプリでデイトレをやることはなくなりましたが、
- 保有する株式の株価チェック
- 気になる銘柄の株価チェック
- 買いたいと思ったら取引
は、今でももちろん行っています。スマホアプリですから、
- 例えば電車の中で
- 朝起きてコーヒー飲みながら
- 夜、布団の上でごろごろしながら
と、自分の好きな時間によく眺めています。
なんだかんだで1日か2日に1回ぐらいは見てますよね。株価は見なくても、ニュースタイムラインで最新ニュースを追えるので、経済ニュースを掴みたいときにはヤフーのトップページに行くよりも株アプリを見ています。
あと、口座管理画面を友達に見せることも多いですよね。
「投資に興味がある」という友達の相談を受けやすいので、「こういった株を持っていて、配当金はこのぐらいで・・・」と紹介することも多いです。
「証券口座、どこがいいの?」と言われたら「SBI証券で」とオススメしています。
まとめ
- とりあえず証券口座にお金を入金して、スマホアプリをインストールすればデイトレを始められます
- 運用額が20万円と少なかったので、月1万円のプラスを目指してました。大きく儲けたいなら種銭もたくさん必要
- デイトレはしなくても、スマホアプリの使い道はあるからスマホにインストールしておくと便利だよ
結果として、筆者にデイトレは合わなかったんですが、当時学べたことが多かったので、やってよかったと思っています。
特にトレード大儲けしたいとか、相場で食べていきたいなんて考えるなら、実際にチャートを見て、実際に取引してみるのが一番ですよね。
ぜひ試してみて!