あなたはいつ株式を買えるかご存知ですか?
- 株取引をやってみたい!
- でも、昼間仕事してたら取引の時間ないじゃん
- え、オレ株できないじゃん
って。
実際筆者も、かつて会社の同僚に「日中働いているのにいつ株を買ってるの?」と問われたことがあります。
そこで筆者は答えます。
「スマホアプリから取引の予約ができるんだよ」
近年はスマホアプリやインターネットを通じて、24時間売買予約が可能になっています。「株を買いたいけど時間が無い」と悩むこともありませんし、仕事中にひそひそと証券会社に電話をかける必要もありません。
例えば通勤時間などにスマホからささっと取引予約をすれば、あとは自動的に処理されます。
株式の基本的な発注方法に、指値(さしね)注文と成行(なりゆき)注文があります。指値は指定した株価で売り手(買い手)が現れた時に成立し、成行は価格はともかく今すぐ買いたい(売りたい)時に使う注文です。
この2つを使い分けながら、仕事中に発注しておけば、株を買ったり売ったりできます。
それでも忙しくて無理だなーと思う場合には、休日にゆっくり注文を出せる投資信託や個人向け国債などの運用方法もあります。
昼間忙しいからと、投資や資産運用を諦める必要は無いのです。
そもそも株式市場っていつ取引してるの?
2017年8月現在、東京証券取引所は。この取引時間のことをザラバと呼びます。
- 午前:9時~11時半
- 午後:12時半~15時
が取引時間です。この取引時間のことをザラバと呼びます。
この時間以外にも、特定の証券会社(2017年8月現在でSBI証券のみ)で利用できるPTS(私設取引システム)を利用すれば、17時~24時もリアルタイムの取引が可能です(詳細は夜間にリアルタイム取引がしたい場合にて後述)。
以下の話は、基本的に東京証券取引所での取引を前提にご紹介します。
株式市場の取引時間中に取引したい場合
上記の取引時間を前提に、あなたが取引できそうな時間を考えていきましょう。
もしあなたがフレックスタイム制で勤務しているのであれば、出社前に少し取引中のザラバを見る時間もあると思います。
フレックスでなくとも12時~13時がお昼休みの時間であれば、12時半~13時に取引をすることも可能です。
筆者はいつ株取引をしていたか
会社員をやっていた時、筆者の注文出す時間が9時から10時の間でした。この時間は通勤時間と重なっていたので、通勤中の電車の中から取引していたんです。
他の通勤客は新聞を読んでいたりスマホアプリで遊んでいたりする中、筆者はせっせとスマホから株取引です。
通勤時間が1時間ぐらいあると結構暇なんですよね。
夜間にリアルタイム取引がしたい場合
東京証券取引所は15時で取引を終えてしまいますが、PTSって何?夜も株を買えるってホント?で紹介している私設取引所(PTS)を利用すれば、夜17時から24時まで取引することも可能です。
2016年現在でPTSを提供するのはSBI証券のみに限られますので、この時間帯に株を買いたければ、SBI証券に口座を開設なさってください(SBI証券のおすすめポイント)。
昼間働いているあなたにとっては貴重なリアルタイムの取引時間ですよね。
取引予約は24時間可能
ところで、株の買い注文や売り注文は、インターネットから24時間注文予約可能です。
例えば、前日の夜に買い(売り)注文を予約しておくと、翌日株式市場が開くと同時に、システム的に発注処理が行われます(夜21時から始める投資。夜間投資家のすすめ?)。
つまり、必ずしも取引時間中(ザラバ)の時間帯に注文を出す必要はないのです。
この予約注文をする際、あなたは2つの注文方法を使い分けることになります。
- 指値(さしね)
- 成行(なりゆき)
あなたが仕事から帰宅した後に、翌営業日に向けて株の取引予約を行う際には、この指値と成行の2つの注文を使い分けて予約を行います。
買いたい価格で買う「指値(さしね)」注文で予約
指値注文は、買値(売値)を指定して買う(売る)注文方法です。指定した株価以下にならない、指定した株価になっても取引が成立しない場合には、注文は失効します(つまり株は買わない)。
例えば、株価255円の株式に対して、あなたが250円で注文を出したとします。その後株価が下がり、250円で売りたい投資家が現れたときに、あなたが250円でその株式を買うことが出来ます。
一方、同じ注文を出したとして、その後株価が上がり、一度も250円にならなかった場合は、注文は失効します。
売り注文の場合も同じです。250円で売ったとして、250円で買いたい投資家が現れれば売買が成立し、現れなければ注文は失効します。
このように、指値はとにかく売買の値段を指定したいときに利用します。
なお、売買が成立せずに注文失効になった場合は、売買のために拘束されていた買付余力(証券口座のお金のこと)は解放されます。手数料を支払う必要も無く、全額が証券口座に戻されます。
とにかく買いたい「成行(なりゆき)」注文で予約
成行注文は、株価がいくらでも良いのでとにかく買いたい(売りたい)場合に利用します。
- 取引相手がいない
- ストップ高やストップ安で、注文が極端に偏っている
- 重要な発表などの影響で、取引が停止されている
といった特別な条件を除けば、必ず取引が成立しますので、必ず株を買えます(売れます)。
最近の筆者は買った株が十分値上がりしてから手放すことが多いので、取引の大半は成行でおこなっています。
複雑な特殊注文
指値注文と成行注文以外にも、株式には特殊な注文方法がいくつかあります。
これらの注文は株を買う前に知る必要はありませんが、将来的に知っておくと、もっと便利に取引できるようになります。
取引予約注文の有効期限は1日限り~最大数週間
注文予約の有効期限は当日限り(翌営業日限り)~最大で3週間程度有効です。この有効期限は、あなたが注文時に決めることができます。
例外として、株主としての権利確定日(権利確定日については株主優待と配当金が欲しい!どうやってもらうの?)前後や、証券会社の利用規約にともない、特定日に予約失効となる場合もあります。
株価は長期的に変動していきますので、基本的には当日限り(翌営業日限り)にとどめるのが良いと思います。
当日限り(翌営業日限り)ならば、当日もしくは翌営業日の取引終了時点で予約は無効になりますので、注文失効後に最新の状況に応じて、また注文を出せば良いです。
取引のお金はいつまでに入金すればいいの?
入金は口座開設後の好きなタイミングで
株式での売買代金は前受け制となっています。要するに前払いです。
ただし、毎回コンビニに行って支払ったり、クレジットカードで代引き、みたいな支払い方はしません。
株式はあらかじめ証券口座に入金された現金(買い付け余力と言います)の範囲で購入できます。証券口座に10万円が入金されているなら、その時買える株は10万円で買えるものだけです。
故に、あなたが証券口座を開設後に最初にすることはお金(種銭)の入金であり、あとはその入金した範囲内で株式の売買を行います。
仕事中に「株を買ったから入金してくる」という手間は不要なのです。
まとめ
- 取引時間は昼間に限られるが、取引予約は24時間OK!
- 取引はスマホアプリやパソコンから
- お金の入金は株を買う前の暇なときに
あなたが仕事や家庭、遊びに忙しいのであれば、通勤時の電車の中や帰宅後のベッドの上からでも取引予約をしてみてください。
それでもやはり株取引が難しいと思うのでしたら投資信託(詳細は投資信託の始め方。そもそも投資信託って何?)に投資を行う手もあります。
もしそちらに興味があれば株式投資と投資信託への投資。どちらを選べば良いかも併せてご覧ください。