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インターネット以外で株を購入する方法

世の中にはネット証券で株を購入する方法が溢れているので、ここでは敢えてネット以外を利用して株を購入する方法を紹介します。
窓口・電話(オペレータとの対話)・電話(自動音声)を利用して買うのが代表的な方法です。

窓口を利用すると、大抵担当者制となり、あなたに取引のアドバイザーが付くことになります。
特に投資未経験者ほど、「担当者に話を聞けば安心だ」といった感情に囚われやすいのですが、過信しすぎるのは禁物です。

誰も将来の株価を的確に当てることなどできないのですから。

ところで、ネット証券であっても、例えば電話取引のように、ネット以外で株を買う方法も用意されています。
SBI証券のように、SBIマネープラザという実店舗を設けている場合もありますから、ネット証券は必ずネットオンリーとは限らないのです。

もう従来の証券会社と新興のネット証券みたいな区分けはあまり意味がないかもしれませんね。

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はじめに

最近はインターネットの利便性が高いため、パソコンやスマホで株を買うのが当たり前になりました。少なくとも、現在スマホかパソコンを持っている人の多くは、それを利用して株を買うことが多いようです(筆者調べ。結果は別所にて紹介)

しかし、いくらそんな便利な時代であっても、ネットを使わずに株を買いたいという需要もあるようです。

そこで紹介するのが、ネット以外で株を購入する方法
デメリットはありますが、ネットじゃなくても買えるんですよね。

ネット以外で株を購入する3つの方法

ネット以外で株を購入する方法は以下の3つに集約されるはずです。

証券会社窓口

「株を購入する」で最も想像しやすいのが、証券会社の窓口での購入です。
あなたに担当者がつき、いろいろアドバイスを受けながら株を買うことが出来ます。

「窓口」とは書いていますが、担当者からの電話や訪問の可能性もある取引方法です。
例えば自宅でのんびり取引したいときに担当者を招くといったことも可能です。

1万円か2万円の投資では来てくれないでしょうが・・・笑

コンタクトセンター(電話。オペレータとの対話)

こちらはコンタクトセンター(コールセンター)に電話をかけて購入する方法です。
筆者がいくつかの証券会社のサービスを見たところでは、担当者は付かないため、毎回異なるオペレータが対応することになります。

有人のため、電話が繋がる時間は昼間に限られます。
おおよそ18時か19時になると受付は終わります。

自動音声との対話

こちらも電話をかけて株を購入するのですが、自動音声が通話相手になります。
もちろん担当者は付きません。

有人のコンタクトセンターとは異なり、割と遅くまでサービスを提供しています。
例えば、SMBC日興証券の自動音声サービスは午前5時から翌午前2時までです。

ちなみにインターネットが普及する前は、株価の情報を得るために株価照会サービスを利用される投資家も多くいらっしゃったそうです。
筆者の恩師の父がそれを聞きながら電話をしていたと聞きました。

LINEからでも取引できる現在からはちょっと想像がつかないですよね。

ネット以外で株を購入するメリットとデメリット

デメリット

最初にデメリットから

  1. 手数料がかかる
  2. 営業行為はしばしば問題になる
  3. 店頭での取引は近くに証券会社があることが条件

手数料がかかる

株を含む金融商品の取引手数料(株式委託手数料とは?いつどんなタイミングで支払う?)は、人が関与すると高額になります。

例えば、店頭(本・支店コース)とネット(ネット&コールコース)の2つの取引体系を持つ野村證券では、50万円の株式を注文して約定(取引が成立)した場合の書く手数料は以下のようになります。

  • インターネットでの取引・・・515円(ネット&コールコース)
  • インターネットでの取引・・・3,510円(本・支店コース)
  • 店頭での取引・・・4,423円(ネット&コールコース)
  • 店頭・電話での取引・・・7,020円(本・支店コース)

ご覧のように、同じ約定金額に対して大きな手数料の差額があることが分かります。

少なくとも、1万円や10万円を運用してお金を増やしたいという需要に対して、本・支店コースの店頭・電話での取引を利用することは合理的でないことが分かります。

営業行為はしばしば問題になる

金融商品の取引には絶対が無いので、下手な営業行為はしばしば問題になります。
株ではありませんが、投資信託の売買ではしばしば裁判ざたになるほど大きな話になることさえあります。

営業行為が問題になるのは、担当者の手法(売り方)も関係しますが、一方で私たち個人の気の持ちようも大切です。
例えば相手に対して依存心が強かったり、自分が良く思われたいと考えていたりすると、あまり良くない結果が待っているかもしれません。

お金の取引が発生する以上はビジネスと同じですから。

店頭での取引は近くに証券会社があることが条件

これは田舎で良くある話ですが、近所に証券会社の支店が無ければ店頭取引はできません。
バスに乗って行く・・・みたいな話なら良いのですが、最悪電車を乗りついでみたいな話になると電車代のほうが高くつきます。

例えば、筆者地元の青森県では、証券会社の支店が青森市、八戸市、弘前市の3市にしかありません。
十和田湖の近くとか下北半島の先っぽとかに住んでいると、これら3市まで出向くのが大変です。

メリット

ではメリットについて。

  1. アドバイスを受けられる
  2. 無駄な売買を繰り返すことが減る

アドバイスを受けられる

おそらく、多くの人が期待するのは、担当者からアドバイスを受けられる点ではないでしょうか?
特に証券会社の担当者なら、的確なアドバイスを期待できるかもしれません。

筆者はアドバイス不要と思っていますし、使ったことがないので分かりませんが、一つ言えることは、

  • アドバイスの内容は担当者の実力にも左右される
  • 将来の株価予想など誰にもわからない

だと考えます。

つまり、「アドバイスを聞いたから絶対に儲かるとは思うな」と言いたいのです。
世の中には「逆神」と呼ばれるほどにことごとく予想が外れる株式アナリストさえいるほどですから。

その上で、以下のような使い方はありだと思います。

  • 気になる株主優待を探してもらう
  • 配当金の高い銘柄をいくつか選んでもらう
  • 業種の異なるいくつかの企業を組み合わせたポートフォリオを提案してもらう

「絶対に儲かる銘柄を教えてくれ」は誰だって回答に困りますが、「xxの店で利用できる株主優待が欲しい」といったニーズに答えることは十分可能です。
その上で現在の業績や過去の業績推移などを一緒に教えてもらうのが良いのではないでしょうか。

著名な企業なら、機関投資家がその銘柄をどのように見ているのか(オーバーウェイトなのかアンダーウェイトなのか)みたいな指標もありますから。

なお、コンタクトセンターを利用した取引では、原則アドバイスは受けられません。
アドバイスを受けられるのは担当者が付く窓口取引の場合です。

無駄な売買を繰り返すことが減る

ネットを使わない取引方法はその多くが長期投資に適するものです。
たとえ自動音声相手に取引するとしても、ネットでの取引に比べると手間がかかります。

手数料体系も短期売買に向いてませんから、必然的に長期投資になります。

ネット証券でネットを使わずに株を購入する方法

インターネット取引に力を入れるネット証券でも、実はネットを使わずに株を購入することができます。

例えばSBI証券では、

  • IFAコース(Independent Financial Adviser。独立系ファイナンシャルアドバイザー)
  • IFAコース(プランA)
  • 対面コース

といったコースも設けられています。

このうちIFAコースでは、SBI証券と契約した独立系ファイナンシャルアドバイザーがあなたの投資相談を受けたり、時にはあなたの担当者となって情報を提供したりします(担当者制はIFAコース(プランA)のみ)。

また対面コースはSBIマネープラザを利用した取引です。
SBIマネープラザは、投資のほかにも保険やローンなどお金に関する相談やセミナーを行っており、その中で窓口取引のサービスも提供しています。

楽天証券の場合は、SBIマネープラザのような実店舗は持ちませんが、オペレーターとの対話による注文は可能です。
投資相談は出来ませんが、やはりネットを使わずに株を購入できるのです。

まとめ

以上です。まとめると、

  • ネット以外で株を購入するには窓口・電話(オペレータ)・電話(自動音声)
  • ネット以外を利用すると手数料が高額になりやすい
  • ネット証券でもネット以外(電話)で株を購入する方法がある

です。

現在は従来の大手証券会社もネット取引を提供していますし、ネット証券も独自の店舗やオペレータとの対話による取引を提供していることがほとんどです。
その観点では、「ネット証券」という分類は既に不適切なのかもしれません。

基本的に少額の取引ではネット取引を基本とするコースを選択するのが最も合理的です。
もしあなたが、

  • 投資は不安だ
  • 昼間時間がある
  • ある程度まとまったお金を運用できる

といった条件に当てはまるなら、窓口での取引サービスを利用してみるのも良いかもしれませんね。

  • 金融商品の時価は変動しますので、投資元本を割り込む可能性も承知の上で投資するようになさってください。
  • 本コンテンツで紹介している金融商品は、将来必ず値上がり・利益が生じるとは限りません。
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