オリエンタルランド(証券コード:4661)はディズニーランドやディズニーシーを運営する企業です。あなたがディズニーランドやディズニーシーで使える株主優待を欲しいと思うなら、オリエンタルランド株を買うのです。
オリエンタルランドの株を購入するには証券口座開設が必要です。ネット証券(SBI、楽天、カブドットコム、マネックス、松井)あたりを選択すると、スマホやパソコンから安価な手数料で同社の株式を買えます。
株を買って保有したまま3月末か9月末(実際には25日ごろ)の権利確定日と呼ばれる日を迎えると、あなたはオリエンタルランドの株主になります。株主優待や配当金を貰うためには必ず株主になる必要がありますので、権利確定日までに株を買ってください。
株主優待は株主パスポートです。通常は7,400円で購入できるワンデーパスポートです。
現在の株価に対する配当・株主優待の利回りはあまり高くないです。場合によっては、高配当株を買ったほうがお得なケースも見れます。
あなたがオリエンタルランド株を買いたいなら、優待よりも同社の安定性や社会への取り組みに共感を覚えて買うのが良いのかもしれませんね。
オリエンタルランドの株価はいくら?
オリエンタルランドの株価は1株6,233円(2017年2月10日終値)です。最新の株価はヤフーファイナンスよりチェックできます。
オリエンタルランド株の単元(単元は初めての株式購入。株を買うにはいくらお金が必要なの?にて紹介)は100株なので、購入に必要な金額は623,300円です。
この金額に加えて、証券会社特有の売買手数料(株式委託手数料)が発生します(詳細は株式委託手数料とは?いつどんなタイミングで支払う?)。
例えば、SBI証券のスタンダープランなら487円、楽天証券の超割コースでも487円の手数料がかかります。証券会社の窓口で購入する場合にはもっと高額(例えば2,000円か3,000円)になることも多いので、ネット証券を利用するのがお得です。
なお、2015年以前のオリエンタルランド株は購入に100万円以上必要でした。現在の価格まで下がったのは、2015年4月に1対4の株式分割を行い、発行株数が増えたためです。以前よりは買いやすくなりましたが、それでも60万円は少々勇気のいる投資額ですよね。
オリエンタルランド株の買い方
SBI証券利用時の買い方手順を簡単に紹介します。証券口座を開設した後だと思ってご覧ください。
図1. 証券口座にお金を入金
図2. オリエンタルランド株のページを開く
図3. 株の取引ボードへ
株主優待と配当金を得る方法
オリエンタルランドは9月末と3月末に権利確定日を設けています。権利確定日とはあなたが株主の条件(= 株式を持っていること)を満たしているか判断される日のことです。この2回のいずれか、もしくは両方の権利確定日に株式を保有していると、あなたはオリエンタルランドの株主として株主優待や配当金を受け取れます。
株式は購入から受け渡しまでに3営業日必要なので、今回のケースでは3月25日と9月25日頃までに同社の株を100株以上保有しておきます。
権利確定日が終わった後に売り払うのは構いません。また、長期にわたって持ち続ける必要もありません。重要なのは3月25日と9月25日頃の権利確定日に株式を持っているかどうか、です。
オリエンタルランドの株主優待と配当金は?
株主優待の内容は?
東京ディズニーランドや東京ディズニーシーで利用できる、7,400円相当の株主パスポート(1日入場無料券。ワンデーパスポート)をもらえます。入場に加えて、内部のアトラクション(乗り物)を利用し放題です(ただし予約制のレストランなどでは使えません)。
あなたがオリエンタルランド株を100株〜300株保有している場合、株主優待は3月の1回、1枚のみです。一方、あなたが400株以上の株式を保有していると、株主優待の権利は3月と9月の年2回にとなり、合計2枚以上のワンデーパスポートが受け取れます。
株主優待の詳細は下記にてご確認ください。
配当金はもらえる?
オリエンタルランドの配当金は1株あたり年間35円の実績があります(2016年実績)。具体的には3月と9月に、それぞれ1株17.5円です。株主優待と異なり、配当金は保有株数に関係なく年2回もらえます。
売買は100株単位で行うため、年間3,500円が期待値です。株価に対する配当金利回りは0.6%程度です。
上手な運用の仕方
実際のところ、オリエンタルランド株の「株主優待 + 配当」の条件は「これはすごい!」と驚愕するほどではありません。
例えば、株主優待と配当金を合算すると7,400円 + 3,500円で10,900円相当です。投資額62万円として計算すると、利回りは1.75%程度で、日経平均株価を構成する225銘柄の平均的な配当利回り(株価次第ですが1.6〜1.8%程度)と同程度です。
一方、利回りが5%近い銘柄があることも考えると、「高配当銘柄を買って、その配当金でワンデーパスポートを買う」といった運用のほうがおそらく合理的です。
みずほ銀行株なんかは100株2万円で購入でき、100株あたり750円の配当金を期待できます。ワンデーパスポート(7,400円)相当の配当金を得るためには、みずほ株をおおよそ1000株(20万円相当の投資額)で達成できそうです。
つまり、他にもっと条件の優れた株式もあるので、必ずしも同社の株式にこだわる必要はないことは知っておいてほしいです。
とはいえ、同社の魅力は観光業として強みです。
ただの遊園地と異なり、ディズニーランドやディズニーシーには常に新しい話題やアトラクションが供給され続けています。今後も高い売上高や営業利益は確保され続ける可能性が高いと筆者は感じます。
成長株として買うよりも、いつまでも社会に夢を与え続ける安定性の高い企業として株を買うのが良いと感じます。
なお、オリエンタルランド株は個人投資家もよく投資している銘柄の1つで、その割合は25%近くに達します(2016年秋冬の株主通信の持ち株比率「個人・その他」より)。もし、株主優待内容や株主還元策が変更されれば、株価が大きく動く可能性があります。
1株あたりの利益から考えると、もう少し配当金は増えても良さそうな気がしますね。
よくある質問
ディズニーランドで株は買える?
いいえ、買えません。
ディズニーランドやディズニーシーでは株は売っていません。
「ディズニーランド株」はどこで買える?
「ディズニーランド株」や「ディズニーシー株」はありません。それらはテーマパークの名前であって、企業名ではないからです。
ここまで述べてきたように、ディズニーランドやディズニーシーで使える株主優待が欲しいなら、オリエンタルランドの株を買うのです。
まとめ
- 購入に必要なお金は約60万円(100株。株主優待を得るための最低株数)
- 100株購入時の株主優待は3月のみ。9月にももらうなら400株以上(最低240万円)の株式購入が必要
- 利回りは日経平均株価を構成する銘柄よりは低め
です。
個人投資家に人気の銘柄ですが、イオン株はどこで買うの?株主優待と購入方法を徹底紹介!で紹介するイオン株に比べると、価格的にハードルが高くなります。
もし60万超の投資が難しければ、先に述べたように高配当銘柄を購入して、その配当金でワンデーパスポートを買うことも検討なさってください。
なお、機関投資家らも買っているため、権利確定日に向かって株価が高くなる傾向は見られません。現在の相場や将来の成長度合いを勘案しながら、どこかのタイミングで買うのが良いと思います。
そして購入後は3月末か9月末まで保有し続ければ、あなたは同社の株主になれます。