昼間忙しくて株を買う暇が無い。夜間に株取引ができたらいいのに。
そんなあなたは「PTS」を要チェック!
PTSを使うと夜間17時以降にリアルタイムで株取引できます。
2018年現在、複数の証券会社がPTSに対応しますが、夜間取引はSBI証券のみです。
SBI証券口座さえ開設すれば誰でも使えますから、仕事が終わったあと取引してみませんか?
株の取引手数料も少し割引されててお得ですよ!
No.1ネット証券ではじめよう!株デビューするならSBI証券(公式サイト)
記事のポイント
- PTSを使うときは、SBI証券か楽天証券(か松井証券)の口座を開設しよう。サービス提供が長く、手数料割引を行うSBI証券をオススメ
- PTSはデイセッションとナイトセッションの1日2回。ナイトセッションで購入した株式も株主優待や配当金の対象になる
- 昼間忙しいサラリーマンは夜間株取引をしよう。PTS専用アプリは無いので、普段のスマホアプリで市場を切り替えて売買しよう
PTSとは何?
PTS(Proprietary Trading System。私設取引システム)は、市場(東京証券取引所のこと。以下「東証」)外で株取引するためのサービスです。
2018年3月6月現在、SBI証券と楽天証券がPTSに対応し、同月中に松井証券も対応予定です。
以下、SBI証券が接続する「ジャパンネクストPTS」のサービス内容に基づき、話を進めます。
PTSは2つの時間帯で株取引サービスを提供
PTSは昼間と夜間の2つの時間帯で株取引サービスを提供しています。
- 昼間取引(デイセッション):午前8時20分から午後16時00分まで
- 夜間取引(ナイトセッション):午後17時から午後23時59分まで
昼間取引(デイセッション)
昼間の時間帯である「デイセッション」は、9時~15時に開いている東証と平行して取引されています。
デイセッションの時間帯に、SBI証券など、PTSに対応したネット証券を使うと、東証とPTSへ同時に取引注文できます(「市場最良値注文」または「スマート・オーダー・ルーティング(SOR)」)。
PTSでの発注の仕方(SBI証券)
夜間取引(ナイトセッション)
夜間の時間帯である「ナイトセッション」は、貴重な夜間の株取引サービスを提供しており、昼間、仕事で忙しいサラリーマンもリアルタイムに取引できるんです。
2018年3月6日現在、ナイトセッションを提供する証券会社はSBI証券のみです。
PTSを使うデメリット
PTSで高値(安値)だから翌日も高値(安値)とは限らない
ナイトセッションの株価は個人投資家の判断だけで決まります。
一方、昼間の東証では機関投資家も売買に参加するため、昼間と夜間でまったく異なる値動きをする場合があります。
- 夜間取引で株価が上がったのに、翌日の東証で株価が下がった
- 夜間取引で株価が下がったのに、翌日の東証で株価が上がった
特に決算発表後の夜間取引はご注意ください。
個人投資家は好意的(否定的)に受け止めた決算内容を、機関投資家は否定的(好意的)に受け止め、夜間と翌日で株価が逆に動くことも多いのです。
夜間の株価は慎重な判断が求められます。
夜間取引では希望の価格で売買できないリスクに注意
ナイトセッションは希望の価格で取引できない「流動性リスク」があります。
例えば、下のスクショでは、東証の終値「1435.5円」に対して、「1735.5円」と300円以上開きのある注文が入っています。
この価格は適正価格ではないので、間違って購入すると、あとあと手痛い損失を抱えます。
夜間に取引する時は、東証の終値(15時の価格)を確認し、PTSでの株価が適正かを見てから取引することをオススメします。
東証(左)とPTS(右)での注文状況の違い
PTSを使うメリット
東証とPTSの価格差を使って儲ける
市場最良値注文(SOR)を使うことで有利な条件で売買できます。
例えば、ある企業の株価が
- 東証:200円
- PTS:201円
だった場合、東証で買ってPTSで売れば儲かりますよね。
夜間は海外市場を見ながら売買できる
ナイトセッション中は、ヨーロッパやアメリカの様子を見ながら取引できます。
例えば、ニューヨーク市場の株価下落は、翌日の日本市場の株価下落を暗示させるため、夜間のうちに売却して備えることもできるのです。
嬉しい手数料割引!
SBI証券が提供するPTSの株式委託手数料は、東証での売買に比べて約5%割引されています。
昼間、取引する際も東証よりPTSから購入したほうがお得です。
約定代金 | 手数料 (PTS) | 手数料 (通常) | 差額 |
---|---|---|---|
~10万円 | 132円(税込142円) | 139円(税込150円) | 7円(税込8円) |
~20万円 | 176円(税込190円) | 185円(税込199円) | 9円(税込9円) |
~50万円 | 259円(税込279円) | 272円(税込293円) | 13円(税込14円) |
~100万円 | 462円(税込498円) | 487円(税込525円) | 25円(税込27円) |
~150万円 | 553円(税込597円) | 582円(税込628円) | 29円(税込31円) |
関連記事:株式委託手数料とは?いつどんなタイミングで支払う?
PTSを使うにはどうすればいい?
PTSを提供する証券会社に口座を開設すれば、特別な手続きなしに使えます。
証券会社は、PTSのサービス提供実績が長く、夜間取引にも対応したSBI証券で良いと思います。
No.1ネット証券ではじめよう!株デビューするならSBI証券(公式サイト)
PTSを使うためには、スマホアプリから東証かPTSか市場を選ぶだけなので簡単です。
PTSはこんな人にオススメ!
- 昼間は忙しいので夜間、株取引に参加したい
- 市場の価格差を上手く使って儲けたい
- 株式取引手数料をお得に取引したい
個人的には夜間取引が最も魅力的だと思います。
関連記事:会社勤めのサラリーマンはいつ株を買うの?
PTSを使う際の注意点
権利確定日当日の取引に注意!
PTSのナイトセッションは翌日昼間の取引とみなされるので、権利確定日の当日夜間に買った銘柄は、株主優待や配当金の対象になりません。
優待銘柄は権利確定日当日の15時までに購入してください。
差金決済に注意!
PTS利用時の注意点に差金決済(さきんけっさい)があります。
差金決済は証券の受渡しを行わずに売りと買いの差額の授受で決済することで、差金決済に該当した銘柄は翌日まで取引制限されます。
例えば、あなたの投資資金が10万円の時、以下は差金決済に該当します。
- 昼間A社の株式を10万円で購入
- 同日ナイトセッションで、株式Aを10万円で売却
- 同じナイトセッション中に、同じ株式Aを10万円で再購入
- 株式Aを10万円で翌日昼間に売却(差金決済に該当)
同じ日に同一銘柄を何度も売買しなければ、差金決済は防げます。
よくある質問
東証で買った株はPTSで売れますか
売却できます。
PTSで買った株は東証で売れますか
売却できます。
PTSで取引できない銘柄はありますか
常時、取引停止中の銘柄と、報道等に伴って一時的に取引停止になる銘柄があります。
PTSは土日に使えますか
いいえ、使えません。
PTS専用アプリがみつかりません
PTS専用アプリは無いので、普段お使いのSBI証券の株アプリでお取引なさってください(上記動画を参照)。
まとめ
- PTSを使うときは、SBI証券か楽天証券(か松井証券)の口座を開設しよう。サービス提供が長く、手数料割引を行うSBI証券をオススメ
- PTSはデイセッションとナイトセッションの1日2回。ナイトセッションで購入した株式も株主優待や配当金の対象になる
- 昼間忙しいサラリーマンは夜間株取引をしよう。PTS専用アプリは無いので、普段のスマホアプリで市場を切り替えて売買しよう
PTSに限らず、多くの金融商品は夜間や休日に注文できます。
詳細は「夜21時から始める投資。夜間投資家のすすめ?」と「日曜日に株の購入(予約)をする方法 -平日は忙しいあなたへ-」をご覧ください。
昼間忙しいからと投資を諦める必要はないのです。